ハチジョウツグミの中に(希少な)普通のツグミが!
冬が終わる前に、一度は会いたいなあと思っていたツグミ。
去年、一昨年とツグミ(正確にはハチジョウツグミですが)に出会えた公園へ、今年も期待を胸に出かけてみました。
この公園は「死六臣公園(사육신공원)」という、ちょっと物々しい名前の公園で、公園の中心には李氏朝鮮時代に処刑された6人のお墓(묘)があります。
王位を簒奪された幼い瑞宗の復権を目指した、6人の忠臣たちのお墓だそうです。
1455年に処刑され、死後かなり経った1691年に彼らの名誉は回復されたそうです。
そんな歴史ある公園で、私の目を釘付けにしたのは・・・お墓ではなく、お墓のてっぺんに、凛と佇む一羽の鳥・・・。
あ、そのお腹のオレンジの美しさは・・・
「久しぶり〜。一年ぶり?」by ハチジョウツグミさん
会いたかったハチジョウツグミでした! ツグミ=개똥지빠귀
胸のオレンジが相変わらず綺麗です。
一昨年、初めてここでハチジョウツグミに出会った時の記録はこちら↓。
ハチジョウツグミはこの場所に5−6羽いて、ちょこちょこ小走りで走っては、立ち止まり姿勢を正し、遠くを見つめる・・・というツグミらしい動作を繰り返していました。
胸の模様が異なる別個体。
一見普通のつぐみっぽいですが、お腹あたりはやはりオレンジです。
なのでこの子もハチジョウツグミのようです。
お墓の上からこちらを見つめてくるハチジョウツグミ。どきどき。
↑ふんわりしたシルエットと、背中の褐色から「シロハラ??」と一瞬思ったのですが、
「残念でしたー、僕もハチジョウツグミだよ」
お腹の模様を見せてくれましたが、綺麗なオレンジ色の鱗・・・。
この子も(東京では希少な)ハチジョウツグミでした。
こんなに出会うツグミが全てハチジョウツグミだと、普通のツグミも恋しくなります。
東京ではツグミの群れを見るたびに、「あー、この中に一羽でもハチジョウツグミが混ざっていたら嬉しいなあ」と思っていたのに😄。
ハチジョウツグミの美しさを十分堪能し、さてそろそろ帰ろうかと腰を上げると・・・。
「あれ?もう帰っちゃうの?」
ン・・・? あれ??? 見覚えのあるその姿・・・。
「うん、僕、ツグミだよ!普通の(笑)」
なんと、普通のツグミが一羽混ざっていました!
わーーー、久しぶりーーーー!
東京で無数に見ていた時には感じたことのない、この喜びです。
「また来年の冬、どこかで会おうね!」
ハチジョウツグミと(希少な)普通のツグミに見送られながら、帰途につきました。
しかしお墓参りもそこそこに、鳥ばかり追いかけていました・・・。
バチが当たりませんように😅.
〜〜今日のおまけ〜〜
猫の血清を日本の検査機関まで送った話。
野良お母さん猫だったサラを、我が家の子にすることにしたは良いのですが、今後、日本に連れて帰ることを考えると、早めに準備をするに越したことはありません。
日本への犬猫の入国手続きは、手間も時間も非常にかかります。
最低6ヶ月前から準備が必要となるので、いつ帰国になっても良いように、余裕を持って準備を始めなくてはなりません。
(詳しくは下記、動物検疫所のHPにあります。)
マイクロチップ装着
↓
狂犬病ワクチン1回目
↓
狂犬病ワクチン2回目
↓
狂犬病の抗体検査のため、血清を採取。
☆日本政府が認定した検査機関に血清を送り、抗体の値が基準を満たしている証明書を発行してもらう。
この「日本政府が認定している検査機関で血清検査」という所で、つまづきました。
なぜかというと、韓国内に、日本政府が認定した検査機関が一つもないんです😭。
なので、日本またはアメリカの検査機関まで血清を送って検査を受けなくてはなりません。
獣医さんから血清を受け取り、EMSで送ろうとしたのですが、「血清は受け付けていません。コロナで時間もかかるので、いつ到着するかも保証できないので。」と郵便局で門前払いを食らい・・・。
えーーー!!!どうしよう!!!😱
日本の検査機関に、皆さんどうやって海外から血清を送付されているんですか、とアドバイスをもらおうとしたのですが、コロナ以降は「一時帰国して手荷物で直接持ち込み」の方がほとんどだそうで・・・。猫の血清を運ぶためだけに一時帰国もできそうにない・・・😨。
郵便局がダメなら、次はDHL!
しかしDHLもあえなく撃沈・・・血清は受付しません、とのこと。
ガーーーーーーン、本当にどうしよう!!!!😱😱😱
最後の望みをかけて、向かったのはFedEx。
受付の女性に、荷物を見せると、「んん・・・?血清? ねえ。血清って送れるっけ??」と周囲の男性社員に確認を取り始めました。ここで断られたら大変!!と思った時に、女性から質問されました。
「でもあなた、どうして血清なんか送ろうとしているの??」
もう必死にあれこれ説明しました。
猫を日本に一緒に連れて帰りたいんです、それにはどうしても血清をこの検査機関に送って証明書を取らないとならないんです!などなど拙い韓国語でもう必死です。
すると女性職員の方が、
「猫を飼っているのね。私も猫好きなの。野良猫の世話もしているのよ〜。」
と猫話を始めました。
「え、そうなんですか!私もキャットマムなんです(←韓国では野良猫の面倒を見ている人をキャットマムという。男性の場合はなんというかわかりませんが😅)、実は連れて帰りたいこの猫も、ソウルで野良猫だったんですが、うちで里子にした猫なんです!!」
と、猫好きの情に訴えかけるべく、必死に話を続ける私。
すると、なんとその女性は、私の住んでいる区では有名な動物保護団体の活動員さんなことが判明😳、野良猫を里子にして連れて帰りたいだなんて・・・!といたく共感をしてくれて、送れる方法を親身に色々と調べてくれました。
送り状の他にも、これも一緒に送った方が無事に通過できる可能性が高い、と、彼女のアドバイスで、検査機関へ提出する抗体検査申請書のコピー(血清送付の目的を明確に示すため)、動物検疫所HPに載っている血清の送付方法で言及されているIATA650の詳細を印刷しそれも添付。
送り状には「本荷物はIATA650の包装基準を満たしています」と追加で記入するようアドバイス。
これで多分、大丈夫・・・もし問題があったら、カスタマーセンターから電話がくるけど・・・。無事に届くことを願っているわね。
と、親切な彼女に助けられつつ、荷物を預けることに成功しました。嬉しい偶然に感謝!
「私、平日はいつもここで働いているから、いつでもまたきてね!」と、動物保護活動に熱心な優しい女性に見送られ、嬉しい気持ちで営業所を後にしました。
(ちなみに明洞の営業所です。)
その後、血清は数日内に無事に日本の検査機関に届き、検査も無事に行われ、証明書もEMSにて韓国の自宅まで無事に届いたのでした。
☆追記☆
獣医さんが血液採取から、血清送付、証明書ゲットまで手続きをしてくれるところもあります。
チコは以前、そのような獣医さんで証明書取得までお願いしました。費用はかなりかかりますが、その分便利&安心でした。
しかし今回、サラがお世話になっていた獣医さんが、そのような手続きをしない(したことがない?)獣医さんだったため、色々自分で奔走することとなりました😅。
費用的にはかなり安く済みましたが、その分心労が・・・😹
(↑自宅まで届いた証明書原本)
「とりあえず一安心だにゃ!」by Sara
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